ソロプレイ ボドゲ 1人

ボードゲームの購入やレビューに大切な各カテゴリー要素について☆


ボードゲームには、購入やレビューの際に糧になる様々な「カテゴリー要素」があります。

たとえば「運要素」や「対戦相手との駆け引き」「ランダム要素」などがありますが、これはボードゲームによって全く違うパラメーターになります。

細かい話になると、好きなジャンルや世界観(宇宙・冒険・動物・ホラーなど)によっても大きく左右されるところがあり、これは人によって好みも様々です。


【ジャンル・規模・スタイル等どんなボドゲかにより、各カテゴリー要素は全く異なります。自分が好きなボドゲのカテゴリーを調べてみよう!】




新作ボドゲや欲しいボドゲを購入する時は、事前に各カテゴリー要素をある程度抑えておくことで、自分に合ったよりよいボドゲを手に入れることが可能になります。今回の記事では、各カテゴリー要素の詳細についてまとめてみました。

なお、筆者のアッキーさんは主に中量級~重量級+ソロプレイがメインであるため、その辺りを中心にまとめています。少しでも参考にしていただけたら幸いです。

項目がかなり多いので、目次をご活用くださいませ☆

①戦略・判断


事前に作戦を考えて準備したりすることで、ゲーム展開を有利に運んだり、ときに判断力が求められ、その結果によりゲーム展開が大きく変わる要素。

特にソロプレイにおいては欠かせない大切な要素となっており、戦略・判断が求められるボドゲほど、じっくりと考える楽しみがあり、ゲームに集中&没頭できます。そして自分の考えた戦略や判断がうまくいったときの喜びは、非常に大きいものがあります。

ただし、この要素は非常に脳をフル回転させることからも、「疲れやすい」という欠点もあります。



②攻防・戦闘


参加している他のプレイヤー(またはオートマ)との勝負や、モンスターなどの敵との攻防を表す要素。この要素が大きいほど、バチバチにやり合うガチンコ勝負が大きくなったり、ゲーム展開がよりエキサイティングになります。

もちろんゲームにもよりますが、ソロプレイでは敵対するオートマ勢力との攻防・戦闘になることも多いため、こういった展開が好きな人(特に男性)には重要な要素となります。

対人戦ではお互いに争い合うようなゲームシステムであり、初心者お断りな場合もあるので、仲の良い友人や恋人との対戦や多人数プレイ対戦の場合は要注意。下手をすると人間関係の亀裂にも繋がります。




③交渉・取引


参加している他のプレイヤーとの駆け引き要素。「インタラクション要素」(※1)もここに含まれています。

これが大きいほど、プレイヤー同士のやり取りが増え、他のプレイヤーとの絡みがより深くなります。対人戦においては場の雰囲気も盛り上がりやすく、非常に大切な要素となります。

ソロプレイはもちろん1人プレイであるため、この要素はなくても問題ありません。(一部のゲームはオートマとの交渉や取引あり)



(※1) 自分(または相手)が何らかの行動を起こした時に、その行動にマッチした反応や相互コミュニケーションを相手(または自分)がとる要素 


④運要素


主にダイスやカードを使い、ゲームの流れを変えたり結果を決める要素。ボードゲームにおいては欠かせない大切な要素であり、ときには形勢逆転を狙えるゲーム展開にもなります。

運要素が高いと、プレイヤーがそれなりの経験者や事前戦略を練っていても、それらが無効になったりすることも。こういった面からも、純粋に自分の腕前を競いたい人にとっては嫌われやすい要素ですが、ボドゲ初心者さんには嬉しい要素でもあり、多くの人が集まる場においては運要素が高いゲームほど好まれる傾向にあります。

ソロプレイにおいては、運要素が高いと理不尽なゲーム展開になることもあり、「納得いかない!」という状況になることも。もちろんそれを楽しめるならありですが、ソロプレイの際は、基本的に運要素は低めなゲームがおすすめといえるでしょう。

運要素高初心者向け・多人数向け
運要素低→上級者向け・ソロプレイ向け


緊張感


心や体が張り詰めた状態になったり、不安な感情を抱きやすい要素。緊張感はボドゲに没頭するに欠かせない、特にソロプレイにおいては非常に重要な要素です。

緊張感が高いボドゲは、一瞬の油断や判断ミスが命取りになることもあり、事前の戦略や判断を求められやすく、ゲームに没頭しやすくもなります。ただし、それに比例して疲れも溜まりやすくなります。

一方緊張感が低いボドゲは、没入感は低く長時間プレイは向いていませんが、あまり考えずお気楽にプレイできるため、気分転換をするにはぴったりだといえるでしょう。

緊張感高ドキドキ・没頭・集中
緊張感低お手軽・お気楽・息抜き


⑥斬新さ


この要素が高いほど、独自のゲームシステムやルール、他のボドゲにはないコンポーネントなどがあることを示しています。

一風変わったルールや独自の珍しいスタイル、面白いコンポーネントなどを求めている人にとっては、非常に刺さりやすい要素になっています。


ランダム性


カードやダイスを利用し、プレイのたびにゲーム展開が大きく変わったりする要素。ゲームの展開に多様性をもたらす要素でもあり、これは前述した運要素にも大きく関係しています。

ランダム性が高いボドゲは、ゲームの展開がプレイのたびに毎回異なり、事前に予測できないゲーム展開になるため、意外な状況になることも。このことからも、「毎回異なる展開のゲームを楽しみたい」という方にはピッタリの要素といえるでしょう。

デジタルゲームでは「ローグライクゲーム」が良い例です。(プレイのたびにマップやダンジョンが新たに作られる)


⑧リプレイ性


一度プレイした同じボドゲを、その後も繰り返し何度も遊べるかどうかの要素。

リプレイ性が高いボドゲは、前述した運要素やランダム性にも関連しており、これらの要素が大きいほど「もう一度遊びたい!」となり、何度も新鮮な気持ちで違ったゲーム展開を楽しめる状況になります。

特に高額の重量級ボドゲについては基本的にリプレイ性が高いものも多く、何度も繰り返しプレイすることで元をしっかりと取ることが可能になります。


⑨アート・外見


ボードゲームの見た目の美しさや、内容物のカード・イラスト・駒などにこだわりがあるかどうかの要素。

特に女性にとっては重要な要素でもあり、アートや外見が魅力的なボドゲほど、写真撮影すると良く映えます。男性目線では、細部まで作りこまれたフィギュアなどが該当します。

ゲームの内容とは直接関係のないお話ですが、アートや外見はゲームを盛り上げる大切な要素。ボドゲによっては、アップグレード駒や豪華コンポーネントなどを個人で製作されて販売されている方もおられるほどです。



【アートや外見の高いボドゲの要素】


・大型コンポーネント
・可愛いコンポーネント
・造りの細かいフィギュア
・美しい&可愛いカードの絵柄
・カラフルな色彩
・タイルやカードの触り心地


⑩パズル要素


ゲームの内容やルールにパズル的なものがあるかどうかの要素。この記事では、図形やイラストなどをうまくはめ込んだり、謎解き要素などを示しています。

パズルゲームは、小さいお子さんやゲームの苦手な女性、ボドゲ未経験者でも分かりやすいため、一緒にプレイする際にはピッタリの要素と言えるでしょう。


⑪プレイスペース



ボードゲームを広げた際の大きさ。この要素が大きいほど、それに合わせた広いテーブルや広いスペースが必要になります。

ボドゲをソロプレイで楽しんでいる多くの人は、テーブルでボドゲを広げて遊ぶことになるため、この要素は非常に重要。プレイスペースがかなり大きいボドゲはテーブルに収まらないため、床スペースなどでプレイせざるを得ない状況になることもあります。

基本的には、「重量級のボドゲになるほどプレイスペースが大きい」と考えておいてよいでしょう。


⑫プレイ時間


ボードゲームを開始してから終了するまでの時間。この要素が大きいほど、長いプレイ時間を必要とします。ボドゲのジャンルにもよりますが、中量級のボドゲは60分前後、重量級のボドゲは90分~120分程度が基準となります。

ちなみに、人間が集中できる時間は長くても2時間程度と言われています。それ以上になると基本的に集中力も欠けやすく、ボドゲによってはダレてしまう可能性もあります。

60分   → お手軽
90分   → 程よいプレイ時間
120分  → プレイ時間の限界ライン
150分以上→ 途中で休憩が必須


⑬準備・撤収時間


こちらはボードゲームを箱から出して準備し、ゲームをスタートするまでの時間。この要素が高いほど、準備や片付け時間が長くなります。

ボドゲのジャンルにもよりますが、基準としては約5~10分くらい。基本的には重量級のボドゲになるほどコンポーネントも増えるため、ゲームの準備時間は長くなると考えておいた方が良いでしょう。


⑭ゲームの複雑さ


ゲームの様々な絡み合いや、理解のしやすさを表す要素。この要素が高いほど、そのボドゲ自体が複雑なゲームであることを示します。

複雑なゲームほど、ゲームのルールそのものが難しかったり、覚えることややることがたくさんある傾向にあります。運要素も少なく、プレイするには多くの時間を必要とするため、ボドゲ初心者やボドゲ未経験者には向かず、主に中級者から上級者向けのボドゲと言えます。

ただし、複雑なゲームは理解ほどに面白くなるボドゲも数多くあるため、じっくりとソロプレイを楽しみたい方にとっては重要な要素でもあります。


複雑さ高→中~上級者向け。ルールを把握するにも時間がかかる。しかし理解すれば楽しくなる傾向にあるため、長期にわたりじっくりと遊びたい人向き

複雑さ低→ボドゲ初心者向け。ルールが簡単で分かりやすい。ただし慣れてくると飽きやすい傾向にあるため、短時間でサクッと遊びたい人向き


⑮ゲームの難易度


ボードゲームそのものの難易度を示します。この要素が高いほど、高得点を獲得したり勝利することが難しくなります。

ほとんどのボドゲは、ルールブックに従いプレイすることが基準となりますが、最近ではソロプレイが標準装備になっているボドゲも多く、ソロプレイのルールで「難易度設定」があるものも増えてきました。

しかし、予め設定された条件でプレイすると、高得点や勝利を得ることが非常に難しく、さらには難易度設定が全くないゲームも存在します。そういったゲームは自分でハウスルールを設け、素直に難易度を下げることをおすすめします。

⑯販売価格


ボードゲームの定価を表しています。

これはゲームの規模やコンポーネントにも大きく左右されるところがあり、特に中量級~重量級になるとバカにならない出費になります。基本的な販売価格は、以下の設定が相場となっています。

軽量級→2~3千円
中量級→5~7千円
重量級→1万円前後


⑰プレイ人数


ボードゲームが何人までプレイできるかを表します。

以前のほとんどのボドゲは、プレイ人数が2~4人となっているものが多く見られましたが、最近ではソロプレイでも楽しめる1~4人のボドゲも増えてきました。

もちろん2~4人の場合はソロプレイができないので、ソロプレイメインの人はここを必ずチェックするようにしましょう。ただし、ボドゲによっては公式HPや有志さんからソロプレイ用のバリアントルールを提供しているものもあります。


アッキーさんの注目要素&おすすめゲーム



ここからは、筆者のアッキーさんがボドゲを購入する際に注目している要素や、おすすめのゲームをいくつか紹介します。

は特に重要視している要素)

戦略・判断  リプレイ性
緊張感    アート・外見
 斬新さ     プレイ時間
ランダム性   ゲームの複雑さ




この要素を基準とし、個人的におすすめしたいソロプレイ用のボドゲをいくつか紹介します。


①【スピリットアイランド



プレイ時間  :60~90分
特に優れた要素:戦略・判断
        リプレイ性
        ランダム性
        ゲームの難易度調整
        協力プレイ

プレイヤーは精霊を操り、島に攻めてくる侵略者を撃退するタワーディフェンス型の中量級ボードゲーム。

このゲームはとにかく戦略・判断要素が非常に高く、ソロプレイに没頭できます。また、使用できるカードもバリエーション豊富で、プレイヤーが使用できる精霊にはたくさんの種類があり、精霊ごとに全く異なるプレイを楽しめるためリプレイ性も抜群。

ソロプレイ時間も1時間程度(精霊1体のみ)でほどよく、難易度も細部にわたって調整できるため、自分の腕前に見合ったプレイが楽しめます。


慣れるとソロプレイで精霊を2体や3体同時に使用することも可能。我が家ではベストボドゲとなっており、これを超えるタワーディフェンス型のボドゲは未だに存在しません。

拡張(枝と鉤爪・ひび割れた大地)を含むと、精霊20体・大量のカード追加・敵対国・シナリオも合わせ、ほぼ無限に遊べます。



②【アンダーウォーターシティーズ】



プレイ時間  :90~120分
特に優れた要素:戦略・判断
        リプレイ性
        ランダム性
        個人ボード作成
        

個人ボードの海底マップに街やトンネルを作り高得点を目指す、ワーカープレイスメントタイプの重量級ボードゲーム。

街を発展させるために使用する数々のカードや高得点のカード枚数が非常に多く、これにより毎回異なる戦略を楽しむことができます。徐々に個人ボードが発展していく様子も非常に楽しく、こちらも我が家のベストボドゲになっています。


ソロプレイは自己ベスト得点更新タイプ。拡張「新たな発見」を含むと、独自の固有能力を持った8人のキャラが使用可能。使用カードも大量に増えるため、戦略の幅・リプレイ性・ランダム性もさらに高まり、何度でも遊ぶことができます。



③【イーオンズエンド】


プレイ時間  :45分~60分
特に優れた要素:緊張感
        戦略・判断
        リプレイ性
        ランダム性
        準備・撤収時間

プレイヤーは破孔魔術師となり、拠点であるグレイヴホールドを守るため、強力なネメシスと戦うプレイヤー協力型の中量級ボードゲーム。

基本版の4種類のネメシスはどれも非常に強敵で、かなりのやりごたえ。プレイ時間はやや軽めですが、ゲーム終了時にかなりの疲労感があるほど、非常に高い緊張感があります。敵のカードデッキにある程度のランダム性があり、基本版は8人のプレイヤーにプレイヤー側のデッキを構築するカードも様々な組み合わせがあるため、リプレイ性も非常に高いです。


カードがメインでそれほどコンポーネントも多くないため、準備&撤収時間が短くお手軽にプレイできるのも大きな魅力の一つになっています。

ソロプレイでは1人はもちろん、2人以上の破孔魔術師を操ることもでき、全ての拡張(2024年1月時点)を含むと、プレイヤーキャラは22人・ネメシス13体+豊富なネメシスカード・デッキ構築カードも70種類以上と、あらゆる組み合わせが可能。ほぼ無限に遊べます。




④【シヴィライゼーション新たな夜明け】



プレイ時間  :90~120分
特に優れた要素:戦略・判断
        リプレイ性
        ランダム性
        アート・外見
        文明発展SLG

文明を発展させて自国を勝利に導く、重量級の陣取り戦略ボードゲーム。

デジタルゲームの要素をうまくボドゲに落とし込んでおり、5種類のアクションから1つを選ぶだけのシンプルなシステムで、やや軽めの重量級ボドゲです。ランダムマップや8種類の文明で毎回戦略性が異なるため、リプレイ性が非常に高く、ゲーム序盤のマップ作成の時間もかなり楽しいです。

この手のゲームは最終的に敵国を攻め落とすことが勝利条件となる場合が多いのですが、こちらのゲームは「いくつかの目的を達成すると勝利」というところがミソ。敵国と戦わずとも勝利を狙うことが可能です。


2~4人プレイとなっていますが、公式でソロプレイ可能な一人用バリアントルールがあり、オートマ専用のカード(ルールを含み無料でDL可能)を使って敵国と対戦することが可能。これが非常に楽しく、敵国ごとに難易度調整も可能なため、何度もプレイしたくなります。

さらに拡張「未踏の大地」を追加すると、新たな10種類の文明や軍事ユニット、新たなルール、ゲームプレイ中にマップを開拓できたりと、リプレイ性やランダム性も大幅にアップします。


⑤【スノープランナー】


プレイ時間  :60分
特に優れた要素:戦略・判断
        リプレイ性
        ランダム性
        アート・外見

雪山にあるホテルの経営者となり、より多くのゲストを自分のホテルに招き入れ、ダイスを使用してホテルに投資して高得点を目指すゲーム。キックスターターで700万円を超えるファンディングに成功したボドゲです。

ダイスを使用したワーカープレイスメントタイプのボドゲですが、ダイスは振らず育てていくところがポイント。ゲストを呼び込んだり、各リソースを調達したり、いいねゲージを増やしたり。窓枠配置や70種類もあるイベントカードでリプレイ性も抜群。

これまでの様々なボードゲームの良いところをうまくチョイスした要素が非常に多く、とても良いゲームバランスで何度でも楽しむことができます。



ソロプレイはダミープレイヤーとの対戦。高得点を目指してやりたいことが非常に多く、しかし序盤のリソースは毎回カツカツ。ダミープレイヤーのお邪魔行動を含め、そこをどう攻略していくかがとても楽しく、10人の固有能力を持ったタレントも含め、毎回異なるゲーム展開を楽しむことができます。

カードのイラストやコンポーネントも非常に優しいものが多く、手触りが非常に良いのも大きな魅力。筆者のアッキーさんはスキーやスノボをやったことがないのですが、特にウインタースポーツが好きな人にとっては非常に刺さるボドゲではないかと感じております。


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