ソロプレイ ボドゲ 1人

クトゥルフ~死もまた死すべし~(デスメイダイ)難易度調整についてあれこれ☆


クトゥルフ~死もまた死すべし~(デスメイダイ)は2019年の12月に発売された、協力型のシナリオクリアボードゲームです。

このゲームは全体的に難易度が高めのため、BGGにあるフォーラムやプレイヤーの方々からの意見を参考に、難易度を下げたり、バランスを調整するいくつかの方法を記事にまとめてみました。

プレイヤーの腕前に合わせた楽しいプレイに活用していただけたら、幸いです。

【エピソードにもよるが、ゲーム難易度はやや高めで敗北することも多い。下手をすると古のもの召喚前に敗北することもよくあります…】





【クトゥルフ~デスメイダイ~のBGGはこちら】

https://boardgamegeek.com/boardgame/253344/cthulhu-death-may-die

※ ★印は特におすすめです


古のもの関連


①【進行速度の調整】

ゲーム準備時、古のものフィギュアをストーリーボードの古のもの召喚トラックの左端からひとつ右の位置に置く。また、召喚トラックの右端からひとつ左の位置にマーカーを設置する。(上図参照)

古のもの召喚シンボルが神話カードの捨て山に3つで1マス前進するルールを、召喚シンボル4つで1マス前進に変更してゲームを進める。また、ゲーム準備時に置いた右端のマーカーの位置に古のもの進行マーカーが到達したら、敗北する。



このルールを使用することで、古のもの召喚マーカー前進時のバッドイベントがやや少なくなります。

ゲーム終了時までの召喚マーカー前進の数は7回(召喚マーカー×21)ですが、このルールを使用すると5回(召喚マーカー×20)になり、難易度が下がります。

また、ゲーム準備時の召喚トラックの右端のマーカーを置かないことで、制限時間に余裕が生まれ、難易度をさらに下げることも可能です。(ただしゲーム終盤の緊張感がやや薄れます)



②【最大体力の調整】

古のものの体力上限値を12から10に変更する。



このルールを使用することで、古のものを倒しやすくなります。

ステージごとに体力を変更すると、さらに微調整が可能になります。(例:ステージⅡ/Ⅲ/最終→10/11/12など)



探索者関連


①【技能レベル調整】

ゲーム準備時、好きな探索者1人の技能レベルのどれかひとつを1レベル上昇させる。



これにより、探索者が少し強くなります。

参加する探索者の人数に合わせて変更すると、さらに微調整が可能になります。(例:探索者3人のうち2人の技能レベルをそれぞれ1レベル上昇させる)

特にモーガンは攻撃の決め手となる技能を保有しておらず、正気度も上がりにくいため、このルールは非常に有効です。また、探索者や技能をランダムに選ぶのも、なかなか面白いプレイができそうです。

②【正気度最大時の調整】

探索者ボードの正気度トラックの右端(髑髏シンボル)にマーカーを置く。

正気度が最大値に達した探索者は、マーカーを取り除き、ストレス値最大+体力1の状態で生き残る。(一度のみ。マーカーがない状態で正気度が最大値に達した場合は死亡)



これにより、正気度が最大値に達しても、1回のみ生き残ることができます。

特にタフネスの技能を持っていない探索者は、僅かですが寿命を伸ばすことができます。また、通常ダイスを振って、生き残れるかどうかをランダムで決めるのも面白そうです。(例:成功シンボルで生き残る。それ以外なら失敗)


エピソード関連



【エピソード1-1】

エピソード固有アクション「消化アクション」の効果を、「ダイスの成功シンボル1個につき、自分がいる区画または隣接する区画の炎上トークンを除去」に変更する。

消化アクション時、どの区画を対象にするかを選んでからダイスを振る。同時に2つ以上の区画を消化することはできない。



これにより、マップ上にある炎上トークンを除去しやすくなり、より安全なエリアを広げることができます。

エピソード1-1はイベントや炎の精などでマップが常に炎上し、炎上ダメージが厄介なため、このルールで消化アクションの範囲が広がります。




【エピソード1-5】

古のもの前進時の効果:「船タイルの上にいないすべての老人を地下納骨堂に向かって1マス動かす」ルールを「通常ダイスを振る。ダイス目が成功シンボルならアレン家、それ以外ならマーシュ家のトークンを納骨堂に向かって1マス動かす」に変更する。

その後、各探索者は正気度1を失う。



これにより、両家の老人の進行が少し遅くなり、老人をエスコートする時間に余裕が生まれます。

エピソード1-5はこのゲーム最大の難関ステージでもあるため、このルールは非常に有効です。また、神話カード「すべての老人を納骨堂に向かって…」のイベント時にもこのルールを採用することで、さらに難易度を下げることができます。


ゲームの勝率とプレイ人数のバランス



ゲームの難易度がやや高めであるこのゲームですが、BGGのフォーラムでアンケート調査された方によると、ゲームの勝率は約50%前後であるということがわかりました。

詳細は以下のとおりです。

【各エピソードごとの勝率】

1-1… 54%
1-2… 63%
1-3… 55%
1-4… 62%
1-5… 38%
1-6… 58%

平均…約55%


【古のものへの勝率】

クトゥルフ … 52%
ハスター  … 64%


【アンケート結果の詳細】
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1UYWDgCO-s3OCLF2Mxr1cO0CuVZRDmSd-20Ucen5gvPU/edit?gid=557385172#gid=557385172&range=A1

【古のものはクトゥルフよりもハスターの方がやや簡単という結果になっています。難易度の高いマップ(1-5)を除き、どのシナリオも勝率は50~60%】




また、探索者の人数によっても勝率がやや左右されるようです。


【探索者の人数に対する勝率】

2人 … 55%
3人 … 57%
4人 … 60%
5人 … 51%

探索者が増えると、全体的な体力は増えて正気度は増えにくくなるため、死亡リスクは下がります。反面、探索者ごとの正気度が上がりにくいため、技能レベルも上がりにくくなるというデメリットもありますね。

ソロプレイは探索者2人ですが、筆者のアッキーさんは3人の探索者でプレイしています。それぞれに役割を持たせることができ、相乗効果で技能が共有できる場面も多いことから、今のところは探索者3人がベストではないかと感じています。

【3人の探索者でプレイすると、相乗効果でお互いの長所や短所を活かしやすくなります。ただしプレイスペースはそれなりに必要になります】


【探索者と難易度に関するフォーラム】
https://boardgamegeek.com/thread/2315582/log-your-plays-and-success-rates-here-with-results

独立拡張について



この記事を作成しているのが2024年11月ですが、販売元のCMONさんは、昨年2023年の12月に独立拡張の「未知の恐怖」(日本語版)をKSにてファンディング実施しました。

結果、開始からわずか9分で目標支援金額に達成し、KS支援者は2025年3月頃にリターンが届く予定です。確定ではありませんが、それ以降に一般販売もあるようです。

この「未知の恐怖」はシーズン3(基本版はシーズン1)で、独立拡張なため単体で遊べるほか、基本版と合わせてゲームを楽しむこともできるので、古のもの+エピソードの組み合わせがさらに広がり、探索者や狂気カードも大幅に増え、リプレイ性はかなり高まりそうです。


その中で筆者のアッキーさんが最も注目しているのは、アンノウンモンスターの追加とレリックの追加です。これにより、難易度調整の幅もかなり広がるようです。


【アンノウンモンスター】

未知の怪物ボードを用いて、エピソードに設定されていないモンスター(シーズン1~4まで)をランダムに出現させることができる。

ゲーム準備時、神話カードのデッキ内にアンノウンモンスター用の神話カードを追加して、そのカードが公開された場合、設定したアンノウンモンスターが行動するという仕組み。その際はさらに追加の神話カードを引く必要がある。

さらに古のもの前進時にも様々な行動をするため、通常ルールよりも難易度は上昇する。出現させるモンスターは、1種類か2種類を選ぶことができる。


【レリック(遺物)】

ゲーム準備時、探索者ごとに異なるレリックを1つ保有でき、様々な恩恵を受けることができる。

技能レベルを1段階上昇させたり、ボーナスダイスを獲得できたり、攻撃時に追加ダメージが入ったりなど、その効果はどれも強力。さらに正気度が3以上になるとレリック効果もパワーアップし、より強力な効果を発揮する。

もともとはアンノウンモンスターに対抗するためのルールとなっているが、レリックのみのルール(アンノウンモンスターは出現しない)を使用して難易度を下げることも可能。


【上図は公開されている未知の恐怖ルールブック(PDF)を日本語に訳したもの。アンノウンモンスターとレリックはそれぞれ自由に設定できるようです。そのほか、古のものが各ステージごとに出現する場所もランダムに設定することができるようです】



これにより、プレイヤーに合わせた難易度調整が可能になり、シーズン1である基本版もかなりプレイしやすくなるのではないかと予想しています。楽しみですね☆

独立拡張「未知の恐怖」はシーズン3ですが、これに合わせてシーズン4も予定されています。また、海外ではすでに発売されているシーズン2ですが、おそらく日本語版の発売(KSで先行)の可能性も非常に高く、今後に期待したいところです!

【2025年発売予定のシーズン3に合わせて、シーズン4も同時発売予定とのこと。こうなると、今後はシーズン2の日本語版にも期待が高まります。(おそらくKSでのファンディングになると思われます)これらを組み合わせると、凄まじいリプレイ性となりそう!】




【未知の恐怖BGGはこちら】
https://boardgamegeek.com/boardgame/373600/cthulhu-death-may-die-fear-of-the-unknown

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