プラネットアンノウンは2023年の11月30に発売された、タイル配置型のボードゲームです。
【ゲームレビューはこちら】
https://bodoge.hoobby.net/games/planet-unknown/reviews/44881
今回の記事では、プラネットアンノウンをソロプレイでさらに色々と楽しむ方法を、いくつか作成してみました。参考にしていただけたら幸いです。
これらは筆者のアッキーさんが独自に作成しているため、あくまでもハウスルールになります。また、そのいくつかはソロプレイだけでなく、対人戦にも組み込むことが可能です。
なお、この記事はBGGにあるプラネットアンノウンのフォーラムやレビューも参考にしつつ作成しています。世界中の方々の意見や質問事項等も参考にしつつ、役立てていただけたら幸いです☆↓
【プラネットアンノウンBGG】
https://boardgamegeek.com/boardgame/258779/planet-unknown
疑似対戦ルール
公式設定のソロプレイでは、毎手番に必ずイベントカードを引いて指示に従い、20枚のイベントカードが尽きた時点で最終得点計算となっています。このルールは3枚のイベントカード(緑・橙・赤)の強弱にも大きく左右されるため、純粋に1人でゲームを楽しみたい方にはやや不向きです。
そこで以下のルールに変更することで、イベントに左右されることなく、さらにプレイヤーと実際に対戦しているかのような疑似対人戦プレイが楽しめるようになります。
このルールはNPCがダミープレイヤーの役割を受け持つため、ソロプレイだけでなくプレイヤー同士の対戦にも組み込ませることが可能です。
【疑似対戦ルール】
準備するもの:6面D×1
ゲーム準備の変更:文明カードを各レベルごと3枚に設定する。また、ダミープレイヤー用の倉庫インジケーター1枚をとり、それを宇宙ステーショントレイに置いてあるプレイヤーの倉庫インジケーターと反対側に置く(2人プレイ時のルールと同様)
・ゲーム開始時&プレイヤーの手番時は宇宙ステーショントレイを自分の好きな場所に回転させることができる
・自分の手番が終了したらNPC(ダミープレイヤー)の手番。まず6面ダイスを振り、宇宙ステーショントレイをダイスの出た目の数だけ時計回りに回転させる。そしてプレイヤー側は自分の倉庫インジケーターの目の前にある2つのタイルのうち1枚を獲得する。その後は再びプレイヤーの手番→NPCの手番…となる
・プレイヤーのタイルが置けなくなった時点でゲーム終了。通常ソロプレイと同じく、最終得点計算に移行する。補正点は+-0(つまり60点が基準)。60点から獲得した点数の差で評価を確認する。
【NPCとの疑似対戦を純粋に楽しむことが可能。NPCの手番時はランダムに宇宙ステーショントレイを回転。自分の手番時は宇宙ステーショントレイを好きな場所に回転させることができるため、戦略の幅が広がります】
・NPC(ダミープレイヤー)はオートマではなく、あくまでダミープレイヤーの存在となるため、実際に勝利ポイントを獲得することはありません
・NPC側の手番でダイスを振り宇宙ステーショントレイを回転させたあと、NPC側の倉庫インジケーターの前にあるタイルをNPCが実際に獲得することで、ランダム性が増し難易度も上がります
・宇宙ステーショントレイに置く倉庫インジケーターを増やしてNPCを増やすことも可能。(その際はNPCの数だけ文明カードを調整する)プレイヤーの手番が少なくなるため、難易度が上がります
・疑似対戦ルールは対人戦でも使用可能(例:プレイヤーvsプレイヤーvsNPC)
・疑似対戦ルールに追加してイベントカードのルール追加も可能。ソロプレイと同様、20枚のイベントカードが尽きた時点で最終得点計算に移行する。イベントカードの各色&枚数に応じて難易度が大きく変わります
難易度調整表
プラネットアンノウンをソロでプレイする際、イベントデッキ20枚の各種カード(緑・橙・赤)の枚数を基に難易度を調整することができます。
そこで、各イベントカードがどれくらいの枚数でどの程度の難易度なのか、表を作成してみました。こちらは緑のカードを基準に大まかな割り振りをしているので、あくまで目安程度にしていただけたら幸いです。
※グリーンアラートを18枚以上にしてしまうと補正点がかなり高くなり、逆に難易度が高くなります
総合スコアによる評価表
プラネットアンノウンをソロでプレイする際、各得点計算後の総合得点(最終得点-最終目標点)を公式ルールを基にした、細かな評価表を作成してみました。
数値はメダルの数になります。
高得点獲得のコツ
プラネットアンノウンで高得点を狙うには、いくつかのポイントやコツがあります。
ここでは、筆者のアッキーさんがおすすめしたいものをいくつか紹介します。
①【タイル配置を優先しよう】
惑星にタイルを隙間なく埋めていくことで、完成した縦と横の列からポイントを獲得できます。得点獲得の基本ですが、これが地味に強力で、総合得点時に響きます。
コツとしては、できるだけ4マス以上の大きいタイル(宇宙ステーショントレイの外側)を獲得すること。小さいタイルは置きやすいですが、後々に空きスペースが目立ち、ゲーム終了時に空きマスがかなり増えることにも繋がります。
また、中央の列は3点になっているため、うまくいけばそれだけで10点以上も獲得可能。できるだけ中央から外側に向けてタイルを隙間なく埋めていくのがおすすめ。ただし、もちろん隕石をローバーで回収(または破壊)することも必須条件となります。
ライフポッドの回収は1個で1点なので、苦労して回収してもあまり効果は期待できず、「隕石回収ついでにライフポッド回収」くらいの補助的なものにとどめておくことをおすすめします。ときには思い切ってタイルでライフポッドを潰してしまうのもありです。
②【目標カードを達成しよう】
目標のカード達成は1枚で5点と、かなり大きいです。ソロプレイはゲームスタート時に3枚(4枚から選択)の個人目標カードを獲得できるので、できるだけ目標カード達成に沿った流れでゲームをプレイすることをおすすめします。
ただし、28枚の目標カードから最初に何を獲得できるかは完全ランダムで、運要素も絡んできます。以下の要点を意識すると、目標カードを取得しやすくなります。
【個人目標カード達成のコツ】
・最も達成しやすいのは資源マーカーを1番上まで進めるカード。積極的に取得&狙う
・地形エリアを作るカードは同じ資源の内容を狙うと両方取得しやすい(例:3×3のバイオマス+バイオマス地形エリアを6つ繋げて広げる)
・どの目標カードになるかは運要素のため、非常に厳しい状況になることもある。その際は無理に狙わず一つに絞り、目標カード以外の得点加算を意識すると◎
③【コンボを狙おう】
シナジーブーストを獲得すると、任意の資源マーカーを1つ上昇させることができます。
これをうまく利用し、今上昇した資源マーカー含む他の資源マーカーを上昇させてコンボを狙うことが可能。さらにシナジーブーストを得たり、イベントカードなどの効果もうまく合わさると+4上昇など、1手番にかなりのコンボを決めることが可能になります。
コツとしては「今、最優先にしたいこと」を意識することで、より強力なコンボを決めやすくなります。
④【文明カードを活用しよう】
文明の資源トラックが上昇して文明マイルストーンに到達したとき、各ランクに応じた文明カードを取得して強力な文明効果を得ることができます。
これはイベントカードの強力版でもあり、内容によってはゲーム終了時の得点を大きく変えるものもあります。文明資源マーカーを積極的に上昇させましょう。ここでは特におすすめの文明カードを紹介します。
【おすすめの文明カード】
・序盤におすすめなのは資源マーカー前進タイプの文明カード
・獲得したカードの枚数に応じた効果の文明カード(隕石回収・通商協定)はどちらも運要素に左右されるが、うまくいけば大逆転できる可能性もある。狙うのもあり
・ゲーム終了時のメダル獲得系はどれも確実でおすすめ
・企業の特性に合わせた文明カードを獲得するとより強力になる(例:コスモス・インクやジャンプ・ドライブの場合はライフポッド獲得時のメダル×2など)
⑤【企業ごとの特性を生かそう】
プラネットアンノウンには全部で7つの企業があり、それぞれ異なる固有能力を持っています。企業の特性を最大限に活用することで、ゲームを有利に進めて高得点を狙うことが可能です。
各企業ごとの詳細については後述しますが、ここでは各企業共通の基本的なポイントをいくつか紹介します。
【企業の特性を活かすポイント】
・技術資源マーカーをできるだけ早めに上昇させること。序盤から企業の特性を最大限に発揮することが可能になる。中盤以降も有利になる
・各企業それぞれに相性の良いタイルや文明カードがある。それらを積極的に取得することで効果がさらに高まる
企業ごとの戦略
プラネットアンノウンには、全部で7種類の企業があります。
この記事では、それぞれの企業ごとに高得点を獲得するための戦略や各ポイントをいくつか紹介します。
①【ユニバーサル・コアリション】
難易度 ★☆☆
初回プレイや同一企業での対戦で使用する企業。
企業ならではの特別な能力はありませんが、7つの企業の中では最もバランスがとれており、どの技術レベルも使いやすく、初心者でも扱いやすいことが大きな特徴となっています。
(攻略ポイント)
技術レベル1で開放できる「タイル配置」が非常に強力。序盤から自由な場所にタイルを配置することが可能になり、ルールに縛られず選択の幅が広がり、この企業の強みを活かせます。
さらに技術レベルが3になると「ローバーの移動力を得るたびに+1」が可能になります。この企業はローバーを出来るだけ多く移動させ、隕石やライフポッドを回収することで、企業の特性を最大限に発揮できるでしょう。
この二つの技術レベルを活かし、タイルを惑星上に隙間なく並べていき、ローバーで隕石を回収しつつ、完成した段と列からメダルを獲得するスタイルがおすすめです。
要獲得タイル…ローバー
②【リパブリック】
難易度 ★★☆
文明マイルストーンがなんと7つもある企業。最大で7つの文明マイルストーンの効果を獲得できます。
ただし文明マイルストーンを獲得時、ほかの資源マーカー1個を後退させる必要があります。また、ローバーが1個で移動力も遅めです。
(攻略ポイント)
文明マイルストーンを大量に獲得して様々な恩恵を得ることがこの企業ならではのスタイル。「いかにして文明資源マーカーを進ませるか」というところがポイントになっています。
ただし技術レベル2まで開放すると、文明資源タイルを獲得したときや文明マイルストーンを得るたび、さらなる追加の恩恵を受けることが可能になります。文明資源マーカーを上昇させる前に、まずは技術レベルを高めておくことをおすすめします。
文明マイルストーンは最大で7枚(技術レベル5で9枚)も取得できるため、うまくいけばゲーム終了時に様々な文明マイルストーンの効果が合わさり、大量のメダルを獲得することもできます。文明資源タイルをできるだけ獲得しつつ、シナジーブーストなどもうまく活用するようにしましょう。
要獲得タイル…文明資源
③【ワームホール・コーポ】
難易度 ★★☆
バイオマスパッチを大量に獲得できる企業。タイルの隙間をガンガン埋めることができ、技術レベルが最高になると、バイオマスパッチで隕石を破壊することも可能になります。
ただし、バイオマスマーカーを上昇させるには「獲得したバイオマスタイルでバイオマスエリアを広げる」という条件を満たす必要があるため、ある程度の運と実力が試される企業です。
(攻略ポイント)
バイオマスタイルを獲得して地形エリアを拡大したときのみ、バイオマスマーカーを前進させることができます。バイオマスタイルをできるだけ獲得することがこの企業の基本スタイル。
ポイントとしては、バイオマスタイルでバイオマスマーカーを上昇させ、バイオマスパッチをできるだけ獲得して隙間を埋めていくスタイルが有効。技術レベルが4になると、バイオマスパッチのストックも可能になり、ゲーム終盤前に各空きスペースを大量に埋めることが可能になります。
この企業はバイオマスタイルに依存することになるため、ある程度の運に左右されやすくもなります。バイオマスタイルが獲得できない場合は、技術レベルを上昇させたり、水タイルで水マーカーを上昇させたり、文明資源タイルで文明マイルストーンを獲得してポイントを稼いでおくのがおすすめです。
要獲得タイル…バイオマス
④【コスモス・インク】
難易度 ★★☆
回収したライフポッドを利用し、資源マーカーを加速させることが可能。
ローバーは1個のみですが、技術レベル1で斜め移動が可能になります。ライフポッド回収が特性を活かすポイントになるため、運に左右される要素が少なく、比較的扱いやすい企業でもあります。
(攻略ポイント)
回収したライフポッドを各資源トラックに置きまくり、資源マーカーを上昇させていくことがこの企業の基本スタイルです。ライフポッドがあってこその話でもあるので、ローバーで惑星上にあるライフポッドを早めに回収することがポイントになります。間違ってもタイルで潰したりしないようにしましょう。
技術レベル3で、エネルギー資源を獲得するたびにライフポッドを再配置して再び資源マーカーを加速できるようになるので、エネルギー資源を積極的に獲得するようにしましょう。技術レベルが最大になると、これが毎手番ごとに再配置できるようになるため、非常に強力になります。
ゲームの終盤が近付いてきたら、ライフポッド再配置時にライフポッドの回収場所に設置(戻す)しておくと、ゲーム終了時にライフポッドのメダル数を獲得することが可能です。
要獲得タイル…ローバー
⑤【ホライゾン・グループ】
難易度 ★★☆
ローバーが4つもあり、移動力も非常に大きいため、隕石やライフポッドの回収が容易に行えます。
ただし回収した隕石はいったんローバーに搭載され、ローバー資源マスに移動したときに回収されるため、そのあたりを意識しながらゲームを進める必要があります。
(攻略ポイント)
持ち前のローバー数+移動力を活かして「いかにして隕石をたくさん回収できるか」というところが高得点を取るためのカギになります。ローバー資源マスと隕石シンボルのあるタイルをできるだけ獲得するようにしましょう。ローバーの移動力が高いため、ライフポッドの回収は隕石回収のついでに容易に行うことができます。
技術レベルが上昇すると、隕石の回収時にバイオマスパッチ獲得、ローバーのさらなる追加移動力なども得られるようになります。こちらも早めに上げておくことをおすすめします。
運にも左右されますが、文明マイルストーンにある「隕石回収×X」や「ライフポッド回収×2倍」をうまく獲得できれば、ゲーム終了時にかなりの数のメダルを獲得できます。ぜひ狙ってみてください。
要獲得タイル…ローバー・隕石
⑥【ジャンプ・ドライブ】
難易度 ★★★
ライフポッド回収時に任意の技術を解放して獲得することが可能。
技術を開放する順番も自由なので、様々な戦略でゲームを進めることができ、自由度が高い企業です。ただしローバーは1個で移動力も遅いため、上級者向きの企業です。
(攻略ポイント)
コスモス・インクと同じく、まずはライフポッドを回収することが最優先事項となります。しかし回収のローバーは1個で移動力も遅いため、シナジーブーストやエネルギー資源タイルを活用し、少しでもローバーを進めることを序盤から意識しましょう。
技術B(ローバーテレポート)と技術D(技術資源をエネルギー資源に変換)が解放されると、ローバーがかなり動きやすくなります。ライフポッドを回収したら、まずはこの二つの技術を開放するのがおすすめです。
技術資源タイルで技術レベルを上げてもほとんど意味がなく、これは技術Dでうまくカバーできます。ただし1マス上昇させると5メダル獲得できるため、ここは忘れないように獲得しましょう。
(おすすめの技術レベル解放順)
①技術D
②技術B
③技術F
④技術C
⑤技術E
⑥技術A
要獲得タイル…ローバー
⑦【オアシス・アンリミテッド】
難易度 ★★★
水資源トラックが大きく蛇行しており、水資源トラックの勝利点が最大で15点も獲得できます。また、水資源トラック以外の他の資源トラックのボーナスを獲得することも可能。
一方、水資源マーカー以外の特徴は薄く、ローバーの移動力も低め。常に水資源マーカーと他の資源マーカーの動かす順番を考慮する必要があるため、上級者向けの企業です。
(攻略ポイント)
水マーカーの上昇はもちろん、技術レベルの効果も合わせて水資源が大きな要になるため、水タイルを獲得して惑星の氷マスに配置することが必須条件となります。まずはこれができないと、企業の能力をほとんど活かせません。
技術レベル1で他の資源マーカーを飛び越えられるようになるため、まずはこれを獲得して水資源マーカーの移動力を増やしましょう。同時に、水資源マーカーと他の資源マーカーの位置を常に考慮しておきましょう。
技術レベルが上がるほど、水タイルの獲得時に様々な追加ボーナスを得ることができます。ゲーム序盤から技術レベルも同時に上げておくことで、中盤辺りからバイオマスパッチやシナジーブーストのボーナスを獲得できるようになります。
要獲得タイル…水資源